加工について
印刷後の加工には、折り、背割れ防止、スジ入れ、ミシン入れ、ジャンピングミシン、型押し、箔押し、孔開け、角丸、PP加工などさまざまなものがあります。
印刷物の表現力を増したり、その用途を広げるために便利なものをご紹介します。
■折り加工
1枚の印刷物を目的や用途によって折りたたむ加工で、パンフレットやメニュー表、チラシなどいろいろなものに利用されています。
注意点
・折り加工の際、1~2mm程度ずれる場合がございます。 ・紙の目(縦目/横目)の指定は出来ません。
筋入れ+折り(背割れ対策)
折った際に紙の表面が割れてしまい、紙の「地」が折り目に現れてしまう現象を「背割れ」といいます。 それを防ぐため、筋を入れた後に折る加工です。

■スジ入
印刷完成した用紙に特殊な機械を利用し折り曲げやすくスジを入れる加工です。納品時は曲げ易いように、スジが入っていて折られてない状態でお送りします。
■ミシン目入
切り離すことが出来るように、切り取り線をミシン目のように作ることを言います。

■ジャンピングミシン
通常ミシン目は、端から端まで加工しますが、端から紙の途中までのミシン目を入れる加工です。
L字、T字型に対応しており、一部を切り取って使用する振り込み用紙や、クーポン券などによく使用されています。

■型押し
用紙にワンポイントを作るため、凹状の型と凸状の型の間に紙を置き、圧力を加えることで文字や絵柄などを裏面から押し上げる加工です。押し出すことで立体感を出し、ひと際目立つ印刷物に仕上げることができます。
別の方法としては、熱を加えて特定部位を突き出したり、凹ませたりさせる方法もあり、こちらの方が安く仕上がります。
■箔押し
印刷物に金・銀・マット金/銀・青・赤・緑・紫・黒・星・パール・ホログラム金・ホログラム銀の箔を刻んで加工する方法です。
箔は金属を紙のように薄く伸ばしたもので、押したい形の型を作って、圧着する方法がとられていましたが、最近ではアルミニウム蒸着箔を使用する方法で安く仕上げることが可能となりました。
■孔開け
印刷物にパンチ穴を開ける加工です。バインダーなどで綴じやすくしたり、商品タグなどによく使われています。
・孔開けサイズ:3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm
■角丸
印刷物の角を丸くカットする加工です。 ショップカードやトレーディングカード、名刺、ポストカードなどに施されます。
名刺サイズの角丸は3~4mm、トレーディングカード・クレジットカードサイズは3mm、 A6ポストカードは5mm程度が一般的です。
■PP加工
PP(ポリプロピレン)フィルムを表面に貼る加工です。耐久性が増し、破れ防止にもなるため長期間使用される場合はお薦めです。グロス(つやあり)とマット(つやなし)がありますが、通常は、雑誌・カタログの表紙や書籍カバーなどで、グロスは光沢や高級感が欲しい場合に、マットはさらっとした落ち着いた雰囲気がほしい場合に向いています。
また、シールやラベルなどでは表面の保護のためによく使われます。注意点として、特にグロスPPは印刷の仕上がりが、加工なしのものに比べ少し濃くなる傾向がありますので、注意が必要です。